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Inside Story vol.7 ~"三寒四温"を愉しむ~2021.03.15

一年のうち、3シーズンもの長い間、コートを着回すために用意された着脱式のライナー。

寒い冬には取り付けて寒さが落ち着く春先には取り外す。気候や着る人の体感に合わせて使える便利な機能です。

1910年代にはすでに存在していたライナーですが必要に応じて寝具としても使われ、20年代にはブランドのアイデンティティを表すチェック柄が施されることで、"暖を取る"機能に加えアイコニックな側面を担うようになっていったようです。

現代のライナーにはさらに高い機能性が加わり、より便利な機能として装備、進化しています。

SANYOCOATの代表選手である「100年コート」にも長い間着ていただけるよう着脱式のライナーが装備されており、そこには着る人が快適に過ごせるよう細やかなこだわりが詰まっています。

モデルに応じて大きく3種類存在する100年コートの着脱ライナーを今回ご紹介いたします。

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【スタンダードモデル (レギュラーパターン)】

スタンダードモデㇽのライナーは、表地、中布、裏地の3層構造ながら薄くて暖かい仕立てとなっています。

中布に薄くて暖かい吸湿発熱性のある"コマサーモ"という素材を使用、身体が触れる表面に表面にはキュプラ、もう片方の面には静電気が起きにくいポリエステル素材で挟んでいます。

"コマサーモ"は着用時に人の身体から出る汗などの湿気を吸収して発熱することでコートの中の温度を上げる素材です。この素材は体感でおおよそ2度の温度上昇をもたらします。機能性の高い薄くてしなやかな素材を中布に使用することは暖かさと着用時のすっきりとしたシルエットを意識して採用されたものです。

また、スタンダードモデルのライナーはMen'sとWomen'sの特性に合わせて仕様に違いを持たせているのもこだわりのひとつ。

Women'sのライナーはリバーシブル仕様で気分によって裏地の色を替えられるようになっています。

一面はシャンブレーの光沢感が美しいキュプラカルゼを、もう一面はコートの表地と同色と2色を使い分けていただけます。

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Men'sのライナーは、先ほどの"コマサーモ"を使った3層構造は背中の部分だけ裾にかけてはウール素材という切り替えのデザインへ。

見た目の上品さを出し、女性に比べて代謝の良い男性の特性に配慮したつくりとなっています。

【スタンダードモデル (三陽格子パターン) / クラシックモデル】

スタンダードモデㇽにはレギュラーの無地パターンと三陽格子パターンのラインナップ。

三陽格子パターンのライナーはその名の通り"三陽格子"柄を配したものです。

素材、柄ともにオリジナルで保温性の高いウール素材を使用しています。

"三陽格子"とは歌舞伎の衣装に使用されている『翁格子』を元に開発したオリジナルの柄。

古くから日本人になじみの深い土壁の砂色や燻し瓦の墨色、町屋の灯りを想起させる柿色の3色に三陽商会のコーポレートカラーである紺青を加えた4配色で格子は構成されています。

『翁格子』のおじいさんを意味する翁を太い線、その孫を細い線に見立てた「子孫繁栄」の意味を持つ縁起の良い構図が、親から子、子から孫へ受け継がれて愛されることを「100年コート」のコンセプト通じるとして"三陽格子"として開発いたしました。

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これらのライナーをコートに装着する際の仕様にもこだわりがあります。すべてのライナーは比翼式止めとなっており、中に着る服へ止め釦のアタリやひっかかりが出ないように設計されています。

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Inside Story vol.7  ~